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Beyond the Oort Croud

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感想:蒼き鋼のアルペジオ05

      2016/01/02

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今更ですが5巻です。

ストーリーは刑部邸襲撃辺り。アニメだとここら辺から大きく改変されます。

アニメと比較して登場キャラが尋常じゃない原作アルペジオ。日本政府の政治的駆け引きや各勢力の思惑などがなかなか面白いのですが、政治は門外漢なので、面白い以外の感想が出てきません。よって省略、技術的な面に焦点を当てていこうと思います。

 

岩蟹の先進性

刑部邸襲撃に使用された「岩蟹」。2050年代という時代設定なので、現用戦車とは大きく見た目が異なります。

砲数が2、車体下部にガトリング砲装備、多脚型で車輪の類いは見受けられない。見た目から察するに、現在の10式から続くMBTの系列と言うよりは、山岳での不整地斜面の進攻といったような、もっと局地的な運用を目指した機体のように見えます。

搭乗員も2人で、多脚も相まってとんでもなく高度な制御システムを積んでいるのでしょうね。操縦者はデカいディスプレイを見ながら操縦する様は、なかなかロマンにあふれています。

 

北管区の技術力

アニメとは異なり、北管区の介入によって窮地を脱する蒔絵達ですが、彼らの装備がいろいろおかしい。

襲撃組は高度に情報化された歩兵+戦闘車両ですが、北管区の兵器はアンドロイドなのかサイボーグなのかよくわからない歩兵+なんか虫っぽい無人機。相当技術に差が開いているような気がします。

前の話で、北管区の行政関連の描写があったとき、アンドロイドみたいな秘書?SP?が出ていましたが、アルペジオでは札幌は相当なハイテク都市なのかもしれません。

 

殲滅攻撃態勢のインパクトと現実の兵器

暴走したハルナによってマヤが日本の主要都市を攻撃するシーン。かなりヤバげな演出ですが、冷静に考えると現実の兵器でも出来るんですよね。

アメリカとかロシアの戦略原子力潜水艦、これらの搭載するSLBMなら世界の主要都市を灰にすることくらい容易いのです。

そう考えると案外たいしたことないような気もしてきますが、重巡洋艦がサラッとやってのけることに、恐怖があるのでしょうね。

単純な弾道弾みたいにMDでどうにかなる訳じゃないでしょうし。

 

そんなこんなで技術的な演出だけでも見応えのある蒼き鋼のアルペジオ。どうやら映画化もするみたいですし、近々9巻も出るみたいですし、ますます楽しみですね。

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