熱核ジェットエンジンは実現するか
2016/01/02
妄想で使える核融合炉 第2回です。
結論から先に言うと、充分あり得るというレベルにまでなってきました。
妄想じゃなくて、現実になりそうですね。
さて、その根拠ですが、以下の二つ
1.米ロッキードマーチン社が今後10年で小型の核融合炉を作ると言っている。
2.アメリカは過去に原子力ジェットエンジンを研究していた。
ということです。
それぞれについて、簡単に紹介します。
1.LM社が小型の融合炉を作ると言っている。
ソースはこちら
http://aviationweek.com/blog/high-hopes-can-compact-fusion-unlock-new-power-space-and-air-transport
またはこちら
http://aviationweek.com/technology/skunk-works-reveals-compact-fusion-reactor-details?sf5230572=1
ソースのリンク先より画像を引用。
突然のニュースで驚きました。上の画像はリンク先のサイトにあった画像ですが、プラズマ実験に使用している機材が
極めて小さいです。
旅客機用のジェットエンジンや、船舶用ディーゼルエンジンの方がまだこれよりも大きいです。
まだ実験段階らしいですが、10年後には目処をつけるらしいです。このサイズで実現できれば、様々なエンジンの代用となりえます。
2.アメリカは過去に研究をしていた
これは割と有名な話で、昔、アメリカとソ連はそれぞれ原子力で飛行する航空機の研究を行っていました。しかし放射性物質が垂れ流しだったり、放射線遮蔽の構造体が重すぎたりと、結局実用化にはなりませんでした。
wikipedia等を調べると、実際にエンジンの試作はされていたようで、以下のようなものがありました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Aircraft_Nuclear_Propulsion
画像の手前がジェットエンジンで、奥が原子炉になります。
核融合炉を用いる場合は、奥の原子炉を置き換えるだけでいいはずです。
このように、ロッキード・マーチンの核融合炉ニュースで、熱核ジェットエンジンが一気に現実に近づいてきました。
まだまだ情報が少なく、もしかしたら嘘なのではないか?というような話もありますが、非常に夢のある話です。