同人誌感想「雪の日の遊び方」 サークル:だーくさいどるーむ
2016/01/02
第六駆逐隊が雪遊びをする本。ベタな話ですが、第六駆逐隊、そして司令官の心の動きが素敵です。
表紙画像はpixivより引用させていただきました。
在庫(投稿時点)
メロンブックス :在庫あり
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=117709
これってどんな本?
子供の頃はあんなに雪が好きだったのに、なぜ大人になって雪遊びをしなくなるのか。そんな司令官の独白とともに、童心に帰って遊ぶことを第六駆逐隊が教えてくれる。そんな本です。
ストーリー展開は割りとベタですが、第六駆逐隊個人個人の心の動きが丁寧に描写され、彼女らが単なるゲーム上のキャラクターではなく、人格を持った人としての喜怒哀楽の描写がいいです。
というわけであとはネタバレ全開で気になったところをピックアップしていくので、ネタバレ嫌な方は申し訳ないですがここでお別れです(´・ω:;.:…
単純に雪で遊ぶと言っても個性が出る第六駆逐隊
可愛い物を作りたがる電ちゃんとか、マイペースにクオリティの高いものを作る響とか、割りと我が強いが故にケンカに発展してしまう暁雷とか、第六駆逐隊は似てるようでしっかりと個性が出ますね。個人個人の方向性は差異があっても、最後には全員で協力して大きなものを作れるのは彼女らの強みみたいですね。
個性的、でも協力的。そんな第六駆逐隊の二面性が垣間見えて面白いです。
司令官が、いい意味で中途半端に大人
第六駆逐隊を監督する立場として、いいことはいい、悪いことは悪いと、きちんと指導できる司令官ですが、何もかも達観し割り切れてる人ではなく、彼もまた悩める人だというのがいい味を出してます。
彼女らを導くという立ち位置でありながら、彼女らにも教えられることがあるという、互いにいい関係を築いてるのがいいですね。
大人と子供が共存してる絶妙な性格ですね。
また次があると言い切れる雷の強さ
せっかく作った雪像が解けてしまって意気消沈してしまうみんなの中で、「また逢える」と言い切った雷。なんだかんだで彼女らの中で一番物事をポジティブに考える子なんだろうなってのが見え隠れしてます。
私自身、大雪の時思う存分遊べなくて、親に次があると言われても全然頭を切り替えることが出来なかったことが多々あったので、誰に言われることなく、次があるという考え方ができる雷が羨ましいです。
というわけで「雪の日の遊び方」でした。
全体の感想は上に描いた通りなのですが、他にもあとがきで怒りのあまり過剰火力になる電ちゃんとか、可愛い吹雪ちゃんとか、細かいところも見てて面白いですね。
表紙に関しても本の内容全体の縮図になってるのがいい感じです。
この作家さんの表現する第六駆逐隊の喜怒哀楽は、もっともっと見てみたいです。
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